MMO事件簿 > 2006年度

MMOに関する刑事事件や顧客情報流出など、過去の事件をまとめて掲載しています。
情報のはっきりしないもの、不確定なものは省いています。

2006年1月13日

電子計算機損壊等業務妨害罪、不正アクセス禁止法違反

 「リネージュII」に中国からの不正アクセスを集中させ、運営会社の業務を妨害したとして、電子計算機損壊等業務妨害罪などに問われた中国籍の元大学生、O.S被告(27)に対し、高松地裁は13日、懲役2年、執行猶予3年の判決を言い渡した。
 論告によると、O被告は福岡市内の自宅マンションなどに約40台のパソコンを設置し、サーバーとして使用。  2004年7月から約1年間、中国の不特定多数の利用者が、日本国外からのアクセスを禁じているゲームサーバーとの通信を中継、昨年3月には大量のアクセスで運営会社のコンピューターに障害を与えた。
 O被告は利用者から中継料金を徴収し、ゲーム内で使われる仮想通貨や装備を利用者から安く買い上げ、ネットオークションを通じて日本人に転売、多額の利益を得ていたという。

2006年2月1日

詐欺

 大阪府警住之江署は1日までに、ゲームのキャラクターの売買をめぐり電子マネーをだまし取ったとして、詐欺の疑いで滋賀県の高校1年の少年(16)を逮捕した。
 調べによると、少年は昨年10月、「ファイナルファンタジーXI」のキャラクターなどを売買するサイトに「キャラクターがほしい」と書き込んだ大阪市住之江区の専門学校生(19)に対し、架空のキャラクターの購入をメールで持ち掛け、約8万円分の電子マネーをだまし取った疑い。
 専門学校生がキャラクターの暗証番号が届かず、問い合わせにも返信がないため被害届を出した。  少年は「友達がウェブマネーで詐欺をしても捕まらないみたいやで、と言ったのでやった」「だますスリルがゲームのように楽しかった」と容疑を認めているという。 

2006年2月20日

顧客情報流出

 ゴンゾロッソオンラインは2月20日、同社へ開発・運用業務を移行中の『Master of Epic』に会員登録したユーザー登録情報の一部が流出する事態が発生した事を発表した。
 流出した情報は、1373名分のゲームID、パスワード、ニックネーム、生年月日、メールアドレス、登録時のIPアドレス、携帯電話のメールアドレス、メールマガジン配信の可否、ID・パスワード忘れの設問と答え、登録内容を入力、変更した際の日時。  発表では、2月17日同社スタッフがFTPサーバーへ該当データを上げて作業後それを削除し忘れた事が発端となり、2月20日第三者運営の掲示板上にFTPサーバーのアドレスが公開され、大規模な流出に至ったという。
 2月24日、データ数は1372件分、第三者運営掲示板上に公開されるまでも無くFTPサーバーアドレスは既に一般公開されていた、と訂正発表

2006年2月27日

不正アクセス禁止法違反、私電磁的記録不正作出・同供用

 北海道警千歳署は27日、大阪府堺市の市立中学2年の少年(14)を私電磁的記録不正作出、同供用と不正アクセス禁止法違反の疑いで補導したと発表した。
 調べによると、少年は昨年11月21日、恵庭市内に住む小学6年生の女子児童(12)のIDやパスワードを無断で使用して、東京都内の会社が運営する数百種類のゲームができるほか、ほかのプレーヤーとのチャットもできるオンラインゲームに計4回不正に接続するなどした疑い、少年は犯行時には13歳だったという。
 調べに対し、少年は「珍しいアイテムがほしかった、自分の技術を見せつけたかった」などと話しているという。

2006年3月2日

顧客情報流出

 ゴンゾロッソオンラインは3月2日、同社運用中の『Knight Online』のユーザーのメールアドレスが流出する事態が発生した事を発表した。 流出した情報は、同ゲーム内イベントの当選者26名分のメールアドレス。
 発表では、2月27日18:00頃同社スタッフが、「転生・転職イベント」の当選者26名に当選通知メールを送信する際、運営スタッフが誤って当選者のアドレスをCC欄に入力、受信者には当選者のアドレスが全て見える状態でメールを送信してしまったという。

2006年3月15日

恐喝、不正アクセス行為禁止法違反

 滋賀県警虎姫署と滋賀県警生活保安課は15日、埼玉県朝霞市の中学3年の男子生徒(15)を恐喝、不正アクセス行為禁止法違反などの容疑で大津地検に書類送検した。
 調べでは男子生徒は05年夏ごろから、長浜市に住む中学1年の女子生徒に電話や電子メールで「1万円払わなければ、顔写真、電話番号などをネット上で公開する」などの脅迫をし、オンラインゲームで使われる仮想通貨1万円を脅し取った。
 また女子生徒を脅してIDとパスワードを聞き出し、05年8~9月ごろに計12回、サイトに不正アクセスするなどした疑い。  またその後、何度も電話やメールで脅していたという。

2006年5月26日

不正アクセス行為禁止法違反

 京都府警宇治署は26日、兵庫県に住む短大1年の女子学生(18)を不正アクセス禁止法違反の疑いで書類送検した。  調べでは、女子学生は昨年7月下旬、京都府宇治市の小学女児(11)のIDとパスワードを使用して、自宅のパソコンから東京都内のゲーム会社が運営するオンラインゲームに計27回、不正にアクセスした疑い。
 女子学生は容疑を認め「チャットで知り合った人にIDとパスワードを教えてもらった」と供述しているという。  女児は自分のパスワード情報が勝手に変更されているのに気付き、府警に届け出た。

2006年5月26日

不正アクセス行為禁止法違反

 倉敷署と県警サイバー犯罪対策室は26日、インターネットカフェのパソコンに仕掛けたプログラムで利用客のIDなどを盗み、オンラインゲームに不正にアクセスしたなどとして、岡山市泉田、インターネットカフェ店員Y.T容疑者(26)を不正アクセス禁止法違反の疑いで逮捕した。
 調べでは、Y容疑者は、自分の勤務する同市内インターネットカフェで、キーボードの入力を読み取るプログラムを店のパソコンに仕掛け、昨年1月14日、店の利用客女性がオンラインゲーム「リネージュⅡ」に参加するのに必要なID、パスワードを盗んだ上、同ゲームに不正に参加して、女性のゲーム内のアイテムや通貨を盗んだ疑い。

2006年5月29日

顧客情報流出

 オンラインゲームを運営するゲームポット(東京、以下同社)は29日、アエリア(東京、大証ヘラクレス上場、以下アエリア)に管理を委託しているサーバーからハードディスクが紛失し、約6万4000人分のID、パスワード、名前、住所、電話番号、メールアドレスなどの個人情報が外部に流出した可能性があると発表した。
 同社は盗まれた可能性が高いとみて、同日警察に被害届を提出した。  同社によると、サーバーの管理を委託していたアエリアのデータセンターから30台のハードディスクが紛失、うち5台に個人情報が入っていた。
 クレジットカード番号は記録されていないという。

2006年5月30日

不正アクセス禁止法違反、著作権法違反

 警視庁ハイテク犯罪対策総合センターは30日、名古屋市内に住む中学3年の少年(14)を、複製した偽のホームページを使って個人情報を盗む「フィッシング行為」をしたとして、不正アクセス禁止法違反と著作権法違反などの容疑で書類送検した。
 フィッシング行為で、未成年が摘発されるのは全国で初めて。    調べによると、少年は今年2月25日~3月19日、ハンゲームのHPを違法に複製し、この偽HPに計94人の会員を誘導してIDとメールアドレスを入力させた上で、そのIDを使い、計約350回にわたって正規のHPに不正アクセスした疑い。
 IDなどを盗み取られた会員のほとんどは、小中学校の女子児童や女子生徒だった。  少年は、女子生徒らが正規のHPに接続するために設定していたパスワードなどを勝手に変更し、「HPに入れるようにしてほしかったら裸の写真を送れ」などと脅迫メールを送り、計十数人からわいせつな写真もメールで送らせていた。
 少年は「ゲームのアイテムが欲しくてやったが、エスカレートして女の子を脅してしまった」と話しているという。

2006年6月1日

不正アクセス禁止法違反

 愛知県警西尾署などは1日、横浜市と川崎市のいずれも16歳の男子高校生2人を、不正アクセス禁止法違反容疑で書類送検した。  調べでは、2人は同じ高校の同級生で、1人が愛知県一色町の女性(33)のオンラインゲームのパスワードを、女性がゲームで使っていた名前をヒントに割り出し、もう1人に提供。昨年11月8日から12日の間に、それぞれが自宅のパソコンから10回と13回、女性のIDなどでオンラインゲームに不正にアクセスした疑い。
 2人は「『パス抜き』したらラッキーな気分になる」と話し、容疑を認めているという。

2006年6月27日

顧客情報流出

 ハンゲームでサービス提供中の「Xenepic Online」共同運営会社であるゲームガーデン(以下同社)は27日、同社が管理するサーバーから、約29万7805人分のゲームID、ゲームパスワード、登録メールアドレス、ゲームサーバーログなどの個人情報が外部に流出した可能性があると発表した。
 発表では26日未明、利用者から同社管理のダウンロードサーバーの一部に顧客データが格納されている、と通報があり流出が判明した。  データはシステムの運用担当者が操作を誤って格納されたと見られ、少なくとも丸一日以上は第三者がアクセス可能な状況であったという、なお26日18:10にはデータを消去し対応したという。

2006年7月6日

不正アクセス禁止法違反

 福岡県警生活経済課などは6日、コンピューターウイルスで盗んだ他人のIDとパスワードを使い、オンラインゲームにアクセスしたとして、東京都東村山市の高校3年の男子生徒(17)を不正アクセス禁止法違反の疑いで書類送検した。
 調べでは、生徒は今年1月、福岡市の男子高校生のIDとパスワードを使い、東京都千代田区の会社が運営するオンラインゲームに計23回、不正にアクセスした疑い。
 生徒は参加者が集まる別のサイトにコンピューターウイルスを仕込み、IDなどを盗んでいたという。

2006年7月6日

電子計算機損壊等業務妨害

 人気オンラインゲームに禁止されている海外ユーザーをアクセスさせたとして、札幌東署は6日、札幌市北区、中国籍で北海道大留学生、S容疑者(22)を電子計算機損壊等業務妨害の疑いで逮捕した。
 オンラインゲームを巡り同容疑が適用されるのは道内初。  同署はS容疑者がユーザーから利益を上げていなかったかについて追及する方針。  調べでは、S容疑者は5月15日~21日、ゲーム運営会社「エヌ・シー・ジャパン」(本社・東京都)のコンピューターに、自宅のプロキシサーバーを使って中国のユーザーら数人をアクセスさせ、同社が提供する「リネージュ2」の画面の動作を鈍らせるなどして同社の業務を妨げた疑いで、S容疑者は自前のサーバーを経由させて、国内からのアクセスと偽っていた、S容疑者は現在容疑を否認している。
 同社が4月に被害届を出していた。

2006年7月19日

不正アクセス禁止法違反

 オンラインゲーム大手のガンホー・オンライン・エンターテイメントは20日、同社男性社員T.M容疑者(26)がゲームを管理する装置に不正アクセスし、ゲーム内で使う仮想通貨を作り出してRMT専門業者に販売、不正に売却益を得ていたとして警視庁に不正アクセス禁止法違反容疑で逮捕されたと発表した。
 不正に得た利益は少なくとも1400万円以上としている。  ガンホー社によると、T.M容疑者は19日に逮捕され、同日付で同社を懲戒解雇。  社長や担当取締役らの役員報酬を減額する社内処分を実施した。
 逮捕された社員はゲーム内の不正を取り締まる担当だったが、「ラグナロクオンライン」を管理するサーバーに不正アクセス、ゲーム内の仮想通貨を管理者権限により勝手に作り出し、外部業者に売って現金化していた。
 利益は自己の借金返済や遊興費に充てていたという。

2006年7月25日

不正アクセス禁止法違反

 徳島県警生活環境課と徳島北署は25日、会員制のオンラインゲームに他人のIDとパスワードを使って不正にアクセスしたとして、埼玉県北本市の土木作業員の少年(18)を不正アクセス禁止法違反容疑で逮捕した。
 調べでは、少年は4月30日午後2時ごろ、自宅のパソコンからインターネットに接続し、チャットを通じて入手した北島町の女性(21)のIDとパスワードを無断で使用しゲームにアクセスした疑い。

2006年7月27日

顧客情報流出

 眠らない大陸クロノス、ジーパラドットコム等の運営会社であるゲームオン(以下同社)は27日(木)午前3時9分頃、同社運営のオンラインゲームを通じてジーパラドットコムへの会員登録を希望した顧客へ登録完了通知メールを配信した際に、配信プログラムの不具合によって顧客本人のメールアドレスとパスワードに加え、他の顧客のメールアドレスとパスワードが記載された状態で配信が行われたと発表した。
 流出総数は3880件で、7/10~7/15に会員登録をした顧客の情報だとしている。  同社によれば、流出直後の27日午前11時頃に事態の発生を確認し、不具合の修正を実施したのち同日午後1時に該当する顧客のジーパラドットコムサービスの利用停止処理を行い、サービスの不正利用防止処置を行ったとしている。
 また、同社オンラインゲーム会員登録時のジーパラドットコム会員登録受付も停止したという。  なお同社は、8/9にマザーズ上場予定であったが、この件を受け7/31上場を中止を発表している。

2006年7月未明

不正アクセス禁止法違反

 宮城県警仙台南署は今年7月、インターネット上のゲーム運営会社を装って「フィッシング行為」をしたなどとして、中国地方に住む中学1年生の女子生徒(12)を不正アクセス禁止法違反の非行事実で補導していた。
 調べでは、女子生徒は今春、ロールプレイングゲームに会員登録していた仙台市若林区の中学2年(13)と小学6年(11)の姉妹に、偽サイトへのアクセスを促す電子メールを送信。
 女子生徒はその後偽サイト入力されたパスワードを使い4月16日、不正にサイトにアクセスしたという。  このゲームは、服を集めたり友達を作りながら冒険するもので、小中学生の女子の間で流行しており、会員のアドレスはサイト上で知ることができる。
 女子生徒は小学4、5年ごろからパソコンに熱中し、偽サイトも自分で作成したという。  調べに対し「悪いこととは知っていたが、他人の持っている『アイテム』がほしかった」と話しているという。

2006年8月8日

詐欺

 愛知県警中署と茨城県警桜川署は8日、「ファイナルファンタジー11」のゲーム内アイテムの販売代金を詐取したとして、同県大治町西條、土木作業員Y.K容疑者(25)を、詐欺の疑いで逮捕したと発表した。
 調べによると、岸容疑者は今年4月上旬、オンラインゲーム「ファイナルファンタジー11」で登場人物が使う武器アイテムの代金名目で、茨城県桜川市のアルバイト男性(21)から15万円をだまし取った疑い。
 同ゲームのアイテム交換サイトの電子掲示板で、男性が購入を希望していたことから犯行を思いつき、メールで現金を振り込むよう指示したという。  調べに対し、K容疑者は容疑を認め、「昨年2月ごろから同様に、約100件で500万円くらいだまし取った。生活費がほしかった」と供述。
 K容疑者の口座には500万円以上の振り込み記録があることから、同署などで余罪を調べている。

2006年8月8日

顧客情報流出

 フェイスは8月8日、オンラインゲーム「ローズオンライン エボリューション」のサーバに外部から不正アクセスがあり、ユーザーの個人情報の一部が流出した可能性が高いと発表した。
 流出した可能性がある情報は、アカウントID、パスワード、メールアドレスで、氏名、住所、生年月日を登録した一部会員は、それらが流出した可能性もあるという。
 同社によると8月6日、同ゲームのWebサーバに第三者による不正アクセスがあり、社内調査をしたところ、会員の個人情報の一部が流出した可能性があったため、同日午後3時45分、ゲームサービスと会員ページを停止し、会員情報への外部からのアクセスを遮断した。
 翌日には社内に緊急対策チームを設置し、さらに外部の専門機関に委託して個人情報の流出状況や原因の調査を開始、8日になって、個人情報が流出した可能性が高いことが、専門機関の初動調査で分かったため公表したという。
 事実確認と原因究明、再発防止対策が完了するまではゲームサービスと会員ページは停止され、ユーザー向けにはメールと電話で専用の問い合わせ窓口を設けて対応している。

2006年8月25日

道青少年保護育成条例違反

 札幌・東署は25日、道青少年保護育成条例違反の疑いで、恵庭市黄金町、航空自衛隊千歳基地第2航空団の1等空曹T.S容疑者(43)を逮捕した。
 調べでは、T容疑者は5月19日、札幌市東区のホテルで道立高校1年の女子生徒(15)が18歳未満と知りながら、わいせつな行為をした疑い。  容疑を認めているという。
 女子生徒とは3月にインターネットのオンラインゲームで知り合ったという。  7月に女子生徒の携帯電話料金が異常に高いことを親が不審に思ったことで発覚、T容疑者は偽名を使っていたがメールアドレスなどから同容疑者と分かったという。

2006年8月30日

不正アクセス禁止法違反

 県警生活環境課と東かがわ署は30日、オンラインゲーム「メイプルストーリー」に他人のIDなどを使って不正にアクセスしたとして、東京都練馬区大泉町2、無職、I.S容疑者(24)を不正アクセス行為禁止法違反の疑いで逮捕した。
 調べでは、I容疑者は今年4月28~30日、東かがわ市内の自営業男性(38)のIDとパスワードを使って、自宅パソコンからゲーム運営会社のサーバーコンピューターに108回アクセスした疑い。
 男性がゲーム内に貯めていたポイントの消費やキャラクターアイテムの譲渡を勝手に行っていたという。  容疑者は他にも多数の同種事件の関与を認めており、同課などはIDなどの入手方法を調べているという。

2006年9月4日

不正アクセス禁止法違反

 青森県警弘前署は4日、不正アクセス禁止法違反容疑で埼玉県入間市の男子中学生(15)を書類送検した。男子中学生は容疑を認めているという。  調べでは、ことし1月16日から17日にかけて、自宅のパソコンから4回にわたり、青森県弘前市の20代男性のIDとパスワードをインターネットの掲示板で男性から聞き出しオンラインゲームに不正にアクセスした疑い。
 男性がゲーム上の自分のアイテムが知らない間に変更されているのに気付き、発覚した。  男子中学生は動機について、「アイテムが欲しかった」と話しているという。

2006年9月6日

詐欺

 山梨県上野原署と少年課は6日、インターネットの掲示板に「オンラインゲーム内で使われるアイテムを売る」と書き込み代金約2万5000円を振りこませ詐取したとして、津市に住む高校1年の少年(15)を詐欺容疑で甲府地検都留支部に書類送検した。
 調べによると、少年は今年2月ごろ、ゲーム内で使われる仮想通貨と呼ばれるアイテムを購入しようとした上野原市内に住む男性会社員(29)にインターネットの自分の銀行口座に約2万5000円を振り込ませ、アイテムを渡さなかった疑い。
 同署によれば少年の口座やパソコンを調べた結果、過去同様の手口で05年11月から今年2月までに山梨、神奈川県など5県で6人、計約15万円の被害が確認されたという。
 少年は「パソコンの部品などを買う金が欲しかった」と容疑を認めているという。

2006年9月25日

詐欺

 香川県警生活環境課などは25日、オンラインゲーム「メイプルストーリー」において、財産に当たるアイテムをだまし取ったとして詐欺の疑いで、東京都練馬区大泉町2、無職、I.S容疑者(24)を=8/30:不正アクセス禁止法違反の罪で起訴=を再逮捕した。
 警察庁情報技術犯罪対策課は「仮想世界でのアイテム詐取を詐欺容疑で立件するのは全国初」としている。  調べでは、I容疑者は6月24日午後6時半ごろ、オンラインゲーム「メイプルストーリー」内で、千葉県内の男子高校生(18)からアイテムを受け取り、代金を支払わずに逃げた疑い。
 だまし取られたアイテムは高校生がゲーム運営会社から1300円で購入。  生活環境課は「被害者が購入した『ゲーム内でサービスを受ける権利』を奪い、財産上不法な利益を得た」として詐欺の疑いで逮捕したという。

2006年10月2日

不正アクセス禁止法違反

 愛知県警北署は2日、不正アクセス禁止法違反容疑で、いずれも北海道本別町の男子高校生(16)と男子中学生(14)を書類送検した。  調べでは、高校生は5月10日、オンラインゲーム上で特殊なソフトを使って盗んだ名古屋市北区の男性(28)のパスワードで、自宅のパソコンからゲームに不正にアクセスしたほか、男性のパスワードなどを男子中学生に携帯電話のメールで教えた疑い。
 男子中学生は同日、そのパスワードなどでオンラインゲームに不正にアクセスした疑い。  2人は同日、ゲームに計3回不正アクセスし、男性の「アバター」(分身)のアイテム計38個を入手したと話している。
 お互いに顔見知りだったが、ネット上でしか会話を交わしたことがなかったという。

2006年11月22日

出入国管理法違反

 熊本県警などは22日、オンラインゲームの中で使われる「仮想通貨」などを売り、現金収入を得たとして、熊本市内の私立大学に通う中国人留学生、O容疑者(23)=熊本市渡鹿6丁目=を出入国管理法違反(資格外活動)の疑いで逮捕した。
 「リアル・マネー・トレード(RMT)」を資格外活動として摘発するのは九州で初めてという。  調べでは、O容疑者は「留学」の在留資格しかないのに、今年4月14日から5月23日にかけて、オンラインゲーム「リネージュII」で仮想通貨や武器、道具を集めて現金で販売し、約600万円を売り上げた疑い。
 インターネット・オークションで買い手をみつけ、現金の振り込みを確認した後、ゲーム内で落札者に仮想通貨などを渡していたという。  O容疑者は04年4月、中国・桂林から交換留学生として入国、1年後から自費で滞在していた。
 入国以来、RMTで約1億5000万円を稼ぎ、1億円以上が中国に送金された疑いがあるという。  県警は今後、送金の目的や背後関係についても調べる。